一言に外壁塗装と言っても、
外壁には色々な種類があります。
モルタル・サイディング・トタン・木製板 ALC・・・・
外壁の種類によって痛み方はもちろん違いますし、『下処理の仕方』や『下塗りの種類』も変わってきます。
『わたなべ塗装』では、下記のように外装の塗装を行っています。
外壁の種類・・・。
『モルタル壁』
新築の時に塗装処理してあります。
10年位経ちますと、触ったら簡単にポロポロ落ちたり、
白く粉が手についたり(塗膜の衰えによる粉化現象)、大小ありますがヒビが入ったりするケース多いです。
【施工工程】
①ヒビを埋めて(防水処理)
②微弾性の下塗り材を塗布します。
細かいヒビも埋まり、再度ヒビを入りにくくする下塗り材(微弾性形)を使う事が多いです。
『サイディング壁』
10年位経ちますと、モルタル壁同様、白く粉が手についたり、
特に日の当たる面は、サイディングの間のゴム状のシール(コーキング)がヒビ入っていたり、切れてる事が多いです。
早いと5年位で切れてるのを見た事があります。
【施工工程】
サイディングの塗装の仕方により手順は異なりますが、
①防水効果のなくなった古いシールを撤去
②新しくシール処理(コーキング)の打ち直しをします
塗装してある面のサイディングは雨に強いですが、内側からくる水に対しては、かなり弱いです。
外からの水を中に入れない様に守るシール処理(コーキング)は大事です。
『トタン壁』
トタン製ですので、経年劣化による サビが多く目立つ場合が多いです。
前のペンキがバリバリ剥がれてたり、劣化の度合いによってはサビが進行し、穴が開いたりします。
また、釘で打ち込んであるつくりが多いので、下地の木の腐食により、釘が浮いてたり、抜けてる場合も多いです。
【施工工程】
①『ケレン作業処理』手作業でヤスリや専用器具を使い、サビや剥がれかけてる古いペンキを落とします。
また、細かい傷をつける事により、足付け効果(密着力)も高まります。
②浮いてる釘の打ち込み。
③錆止め塗料(変性エポキシ樹脂系)を完全に塗装してから、穴が開いてる部分はシール等の防水処理をして上塗りします。
『木製壁』(羽目板)
トタン壁同様、前のペンキがバリバリと剥がれてる事が多く見られます。
塗装が剥がれて、木が丸見えのままにしておくと、水が入り込み腐食してしまいます・・・。
【施工工程】
トタン壁同様
①『ケレン作業処理』手作業で、ヤスリや専用器具を使い、剥がれかけてる古いペンキを落とします。
また、細かい傷をつける事により、足付け効果(密着力)も高まります。
②木部には、『木部専用下塗り材』がありますので、必ず『木部専用下塗り材』を塗装します。
『ALC壁』
大手住宅メーカーさんが、わりと多く使ってるALC板外壁。
「軽量気泡コンクリート」とも呼びます。
塗装してないALC板を見ると、軽石みたいな外観です。
肉厚ある外壁材で、中に鉄筋や金網が入ってます。
素材が軽石の様で、塗装されてない(防水処理)をしてないと、どんどん水を吸ってしまいます。
長い間塗装が剥がれ、中まで水が浸みわたり、骨組みとなってる鉄筋や金網がサビて膨張し、ALCパネルが内側から剥がれる事もあります。
【施工工程】
①弊社では、等間隔のALCパネルの間は、シール処理(コーキング)してます。
ヒビも入りにくく、シールの上も塗装がされてる事が多く、割と劣化が目立ちにくいかと思います。
塗り替えの場合も、やはり一番大切なのは
②ALCパネルの間のシール処理(コーキング)です。
ハウスメーカー等により、新設時のシール施工方法が違いますので見極めも大事です。
③また、サビの膨張・・爆裂現象が起こる前と後では、下地処理の工法や時間が大分変ります。
この様に、上塗りに何の塗料を塗るかも、もちろん大事ですが、
外壁の種類に合った『下処理や下塗り』は、外見上は見えなくなってしまう工程ですが、とても重要です。
弊社では、こういった処理をきっちり行います!