光触媒サイディングの密着施工試験行いました。

現在、弊社の外壁塗り替え工事での大半を占めるのが、

サイディングの外壁です。

その中でも近年見にする事が増えてきてる、難付着サイディングと言われてる

汚れが付きにくい様に光触媒なでコーティングされてるサイディングボード。

汚れが付きにくい利点もありますが、塗料も密着しにくい事から

専用下塗りが必要となってます。

 

これから更に増えてくる可能性があるので

より理解を深めたいと思い

 

【下塗り10種】と【上塗り2種】

下塗り~上塗りのインターバル(塗装間隔)を2日と9日に分けて

密着検査をしました。

(塗り重ね乾燥時間は~7日までの表記が多いです。現場では雨天等の影響で、1週間以上お休みする事もあるので、その間に光触媒により分解されることはないか。)

 

 

□使用するサイディング

KMEW 光セラ18 ネオロック

↑メーカーサイトへ

 

外壁の大敵である紫外線や雨風を味方につける、という発想へ。

太陽の力で外壁に付着した汚れを分解し、雨水でパワフルに洗い流す。

(HPより)

新品を入手致しました(∩´∀`)∩

タイル調と古木をイメージした感じでオシャレです。

厚みも18mmもあって、いかにも頑丈そうですね。

 

 

□使用する下塗り

難付着対応塗料 5種類

難付着対応(上塗りクリヤー)1種類

非対応塗料 3種類

 

 

□使用する上塗り

1  EXTRAスマイルシリコン 白 希釈3% (弱溶剤2液)

2.  パーフェクトトップ ND-112 希釈3% (水系)

 

 

□実験方法

新品のKMEW 光セラ18 ネオロックを用意

10マスに分け下塗り塗装

②⑤⑩以外は透明の下塗り材です。

足付けなし(研磨や脱脂)

↓↓↓

 

下塗り 屋根上で乾燥(2日晴天)

2日間 弊社の資材置き場です。

 

↓↓↓

 

上塗り 2種類塗装

(各マスの上部)

 

↓↓↓

 

9日間乾燥

この間2晩ほど雨に当たりました。

(強い時で6mm程)

 

↓↓↓

 

 

ラスター(ほうき)で履く程度の清掃後

各マスの下部に2種類の上塗り塗装

 

↓↓↓

 

4日間屋根上で乾燥

 

↓↓↓

 

クロスカット(カッターで碁盤の目状に1~2ミリ程度の間隔で切り込みを入れます。

その後セロハンテープとガムテープにて密着をみます。

 

剥がす前に分かりやすくまとめましたので・・。

全てガムテープを剥がし終わりました。

 

 

 

□結果

色、柄違いの2種塁のサイディングでも結果は同じでした。

試験ではインターバル(塗装間隔)に関してはほぼ変わらず、

開けた方が密着してるケースもありました。①

光触媒下地適応外の下塗りでも密着してる所もありました。⑨

下塗りはしっかり密着してるが、上塗りとの相性等で上塗りだけ剥がれた塗膜がありました。①

適応外下塗り塗装した際、下塗りごと剥がれた所がありました。⑩

 

予測と結果は異なる事もありましたので

現場にてクロスカットの検査を行い都度確認する事が

より確実な工事に繋がることを再認識出来ました。

 

 

 

塗替えの際に見た目がサイディングだから

いつもと同じ下塗り材で・・・。などの判断だと、⑩の様になると思います。

また、難付着適応下塗り材だから上塗りはなんでも大丈夫

じゃない事もわかりました①

マルチにイケる!下塗りだから大丈夫でしょ~

だと⑧の様になるのではないでしょうか。

 

現地調査の際は、いつの時代のどんな素材を使ってるか。も重要ですが、

施工の際にもシッカリ検査する事は必要ですね!!

これから増えてく建材だと思いますので、

やって良かった試験となりました(^^)/