ご存知の通りお家の中で、一番過酷な場所・・屋根です。
紫外線、雨、風・・・。雪降る時期から真夏の炎天下まで、傷みやすいのは当たり前の場所にもかかわらず
屋根上なんて登る機会少ないので、痛んでるのもわからない・・・。
なんて事が多いかと思います。
一説によりますと、外壁に使用する10年持つ塗料を屋根に塗っても
半分の5年しかもたないとも言われています・・・
弊社では、より良い上塗り塗料を選ぶ事も大事ですが、
素地に適した下塗り塗料、劣化に合わせた工法を選ぶ事が一番大事かと思っています。
屋根の種類・・・。
『コロニアル屋根』
築後10年程度で、表面塗膜の劣化 藻やコケの発生。
棟おさえ鉄板の釘抜け・・・等が多くみられます。
すぐに塗装しないと 雨漏りするって事はありませんが、コロニアル屋根の劣化は進んでいきます。
【施工工程】
①高圧洗浄をし、汚れを落とします。
②傷んだコロニアル屋根にシーラーを塗り、上塗りを塗り重ねていきます。
(シーラー:素地に吸いこませ、上塗りとの密着を良好にする塗料)
注意点として、塗り重ねる事により
コロニアル屋根の重なり部分が塗料でくっついてしまう事があります。
それが原因で中に入った雨水が抜けなかったりするので
くっついた部分の縁を切ったり、わざと隙間を開けさせる部材を入れ込む工法もあります。
弊社では、この工法を推奨しています。
コロニアル屋根1枚につき、部材の入れ込む枚数決まってますので要厳守です。
『トタン屋根』(鉄製)
トタン製ですので、経年劣化による サビが多く目立つ場合が多いです。
前のペンキがバリバリ剥がれてたり、劣化の度合いによってはサビが進行し、穴が開いたりします。
また、釘で打ち込んであるつくりが多く、
下地の木が腐食により、釘が浮いてたり、抜けてる場合も多いです。
【施工工程】
①『ケレン作業処理』手作業でヤスリや専用器具を使い、サビや剥がれかけてる古いペンキを落とします。
また、細かい傷をつける事により、足付け効果(密着力)も高まります。
②浮いてる釘の打ち込み or 打ち直し。
③錆止め塗料(変性エポキシ樹脂系)を完全に塗装してから
④穴が開いてる部分はシール等 防水処理をして上塗りします。
また、トタン屋根の中でも鉄板に亜鉛メッキされてる物があります。
メッキが真新しい上で、足付け&専用下塗り塗料を用いらないまま塗装すると、上塗り早い段階で剥がれる症状が多くあります。
そのまま何度も塗り重ねてる場合、再塗装の際入念に下地処理をしても剥がれてくる事が多いので、注意が必要です。
『瓦屋根』(セメント瓦・モニエル瓦)
瓦にも沢山の形状、種類があります。
その中でも特に塗装することが多い種類が「セメント瓦」と「モニエル瓦」です。
痛み方の殆どが、表面の塗膜が傷んで、コケや藻が発生することが多いです。
雨漏りに繋がる事は少ないと思いますが、美観が悪くなるのが第一です。
【施工工程】
瓦屋根塗装で、一番要注意だと思われるのが、「モニエル瓦」(乾式洋瓦)です。
傷んだ「モニエル瓦」を塗装する際
十分な下処理&清掃をして、専用の下塗り材を塗布しなければなりません。
簡単な下処理&他の下塗りで施工してしまうと
後に膨れや剥がれの原因となります。
また、瓦によっては似てる形状の物もあります。
「セメント瓦」と「モニエル瓦」をしっかり区別出来ないと
せっかくの良い塗料を使用しても全く意味がありません。
瓦屋根の分別 ・適した下地処理 ・ 塗料選び が重要です。